渓流釣りではじめに決めることは どこに行くかを決めること
渓流釣りで最初の最初に決めるべきこと。
それはどこの川に行くかを決めることです。
これを決めないことには何にも出来やしません。
家から車で30分程度の距離で、少年時代に慣れ親しんだ川幅2mほどの渓流で山女魚を狙うのか。
はたまた、雑誌に大物が釣れると評判の川幅10mを超えるような渓流で山女魚を狙うのか。
同じ山女魚を狙うと言っても、これでは装備が全く違います。
竿の長さも違えば、足元の装備も変わってきます。
せっかく道具を揃えても、その場所にあった道具を選ばないとまた買い直す必要が出てきます。
まずはこれから自分が行くであろう川を決めましょう。
「生物的な反応」を利用するルアーフィッシング
ルアーフィッシングは「生物的な反応」を利用した釣りですと昨日紹介いたしました。
今日はこの中でも特に「反射」について説明します。
簡単に言うと、人間が熱いものに触れた時に「熱つっ!」と手を引っ込めますよね。あれです。
私達の体は脳で考える前に体が動くように出来ています。
情報が「手⇒脊髄⇒脳⇒脊髄⇒手」だと遅いので「手⇒脊髄⇒手」と省略されます。
これが反射(脊髄反射)というやつです。
魚の場合、例えば目の前にキラッと光るものが現れ妙な動きをしたとします。
魚は脳で「なんじゃこいつ?」と思う前に、反射作用で体が勝手に動いて食いついてしまうのです。釣りの世界ではリアクションバイトなんて呼んだりもします。
問題はなぜ魚はそんなことになってしまうのか?
魚が生息している環境は大自然の中、生存競争は極めて厳しいものでしょう。
そんなところで生活していく上で最も必要なことは「餌の確保」です。
兎にも角にも餌を食わないことには生きていけません。
そこで彼らは餌を食う際に反射を使うようになったのです。
渓流では、上流から流れてきた餌にいちいち脳を使っていたら、餌が下流へと流れて行ってしまうこともあるでしょう。
反応の遅れは命取りです。
視覚に入る範囲で餌が見えたら、反射で食いつく。
これこそが魚の生き残るすべなのです。
ルアーフィッシングでは、このような生物的な反応を利用して魚を釣っているのです。
餌以外にもライバル、好奇心などの反応を利用する場合もあります。
このあたりはルアーフィッシングの得意分野と言えそうですね。
渓流釣りをスタートする時におすすめの釣り方
渓流釣りと一言に言っても実はいろんな釣り方があります。
大きくは4つです。
・餌釣り
・ルアー釣り
・テンカラ
これらは「食性」を利用した釣りと「生物的な反応」を利用した釣りとに分けられます。
図式化すると以下のようなものです。
ざっくり言ってしまうと、ルアーフィッシング以外は「餌を食わせる」という点では同じです。
使うエサが本物なのか擬似的なものかの違いだけです。
ルアーフィッシングの中にも食性を利用したルアーもありますが、多くは「生物的な反応」を利用したものです。
「生物的な反応」ってなんじゃ?と思われるかと思いますが、それは別の記事で紹介しようと思います。
さて、渓流釣りをスタートする時におすすめの釣り方ですが、
私は「餌釣り」をおすすめします。
最もコストが掛からず、トラブル時の対応がすばやく出来ます。
それでいて初心者にもきちんと釣れてくれるのです。
私のお客様は観光客がメインですので、ほとんどの方が渓流釣り未経験者です。
釣り自体が初めてという方も半分以上いらっしゃいます。
それでも魚のキャッチ率は80%を超えます。
それくらい餌釣りは釣りやすい釣り方なのです。
まずは餌釣りで魚が釣れるようになってから他の釣りに挑戦するのはいかがでしょうか。
渓流釣りの楽しみについて
渓流釣りの楽しみってなんでしょう?
魚を釣ること。
釣った魚を食べること。
景観を楽しむこと。
魚との知恵比べをすること。
釣りの道具を揃えること。
人それぞれ釣りのスタイルや考え方は様々ですね。
楽しいことは釣り人の数だけ沢山ありそうです。
一方で楽しくないことも同じくらい沢山あります。
虫に刺される。
マムシにびっくりする。
クマに遭遇する。
猿に見つめられる。
転んでずぶ濡れになる。
急な増水で流されかける。
一歩間違うと命を失うこともあるくらいです。
しかし、きちんと学んで危険を回避すれば、決して危ない遊びではありません。
「渓流釣り」は魅力的です。
春になると心がワクワクします。
秋になると次のシーズンが待ち遠しくてなりません。
さぁ、あなたも渓流釣りをはじめてみましょう!
一時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい
三日間幸せになりたかったら結婚しなさい
八日間幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい
一生幸せになりたかったら釣りを覚えなさい
〜中国古諺より〜